Nursery Rhyme
支倉 静真
無事に入学を勝ち取った将星学園の制服を眺めながら、この世の春を満喫していた僕に父は言った。
「父さん、海外赴任になっちゃった」
この時の浮ついた顔を、僕は生涯忘れないだろう。
僕も・・・まぁ、それなりにやってみたいことはあるつもりだけど、そこまで明確になってないしさ。
1年後にはまたどういう考えしてるかわからないし。
自身がそこにあることを受け入れたのなら、それは選択したことと同じこと
そうやってあっちもこっちもって考えてしまうから、どれも力及ばずになっちゃうんじゃない?
巴 有希奈
ふふ、いったんどん底まで落としてから天国まで持ち上げる作戦だったのにね
やればできるっていうのは言い訳にはならないと思うよ、わたしは。
やらなかったという結果がすべてだからね
振り返ったら、案外何気なく通り過ぎたことが自分のやりたかったことなんだって思うこともあるんじゃないかな?
そんな時に、何もその思い出が残っていないなんて寂しすぎるでしょう?
アズ
うわ!きったな!放せこのオタ!ヒッキー!キモイにゃ! うきょっ!
にゃ、やめ・・・やめてクルル、出る・・・な、中身が・・・あ
巴 真紀奈&支倉 静真
「いやー、ユキもすごいけどね、頭。でも、クルルのアレは、ちょっと違う」
「なに?」
「テストで100点しか取らない」
「家ならまわりの目なんて気にしなくていいからね〜」
「あ、いつもは一応気にしてたんだ。とてもそうは見えなかった…」
「なーにか言ったかね静真くぅん?」
「いえ、なにも」
アズ&支倉 静真
「『居候 2杯目ですら そっと出し』、って言葉を知らないのかにゃ」
(3杯目だよな)
ティータ&支倉 静真
「理由がわかりもしないのに謝るなんて、どうでもいいということと一緒でしょう?」
「そんなことないよ。そういう人もいるかもしれないけど、気持ちの在り方は人それぞれに違うと思う」
ティータ&巴 真紀奈
「もしそれが男女関係における心の機微においてという意味であったら、
私、しばらく真紀奈さんとは口をきかないことにいたしますわ」
「…何言ってるのか分かりません。ゴメンナサイ」