Fate/hollow ataraxia

衛宮 士郎

ちなみに、言うまでもなくぜーんぶ投影によるバッタもんである。

お世辞とか抜きで、普通に見ている分にはイリヤは可愛いと思う。
もっとも、その後ろにバーサーカーいたり、殺しちゃうから、
とか言われている場合はその限りではないのだが。

そーゆー不遇な扱いにもまったく気づかない、
まわりの空気をこれっぽっちも読もうとしないのがお前の強さだった筈だ…！

ランサー

「楽しさを伴った鍛錬ってとこか。こいつにはちょいと自身がある。
こと釣りに関しちゃあサーヴァント中最強の自負があるね。
ギリシャの大英雄はともかく、どこぞのコピーバカや竿も持てねえ貧弱王子にゃあ入ってこれない男の世界だ」

「…………頼む。俺の楽園を返してくれ」

アーチャー

く、そんなつぶらな瞳で見るのはよすんだ子猫…！
私は猫という動物への接し方として助けただけだ、一個人であるお前を助けたワケではない…！

なに、心構えはできるだろう。冬のテムズ川は厳しいぞ？泳ぎは達者になっておけ

バゼット

正しいと思える行動に理由はありません。
…いえ、理由があってはいけないと思う。それを正しいと感じたなら

美綴 綾子

君の瞳に惨敗

セイバー

……なんという不条理だ。
あの時この味があれば、我々はまだ戦えた――

この身は最後まで、あなたの剣として在りましょう

いざ、死力を尽くして来るがいい。
この剣にかけて、貴様等の挑戦に応えよう―――！

遠坂 凛

やっぱり旅の始めと終わりにはけじめが欲しかった―――なんて心の贅肉ね。
人の生き様はおわらない旅路みたいなものなのに

カレン

人生に意味が必要なのですか？

主よ。この者の浅慮と暴言を許したまえ。
…ついでに、私の消しがたい怒りも鎮めたまえ

アヴェンジャー

誰かに認められたいって気持ちはな、誇っていい事なんだよ。
その気持ちがあるヤツは、同じように、きっと誰かを認めてやれる。

だから、せめて。
人であるうちに、人間らしいコトをしておきたいんだ。
何も残さなかった。
誰も救えなかったこの不実の虚無に、どうか、一点の意義を望む。

いいかい人間のお嬢さん。
絶望にいるモノを救おうとするのなら、負の感情で動いてはいけないんだ

なにか、新しい物のために、
「終わりでも、見てみないと」

…バゼット、世界は続いている。
瀕死寸前であろうが断末魔にのたうちまわろうが、今もこうして生きている。
それを―――希望がないと、おまえは笑うのか

―――さあ、終わりの続きを見に行こう。

遠坂 凛&アーチャー

「――ＯＫ。付き合ってくれる、アーチャー？」
「ああ、サーヴァントはマスターに従うもの。
これでようやく――
――最後に。加減なしで、戦えるというものだ」